バッハ、C.P.E.(1714-1788)

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CD 輸入盤

フルート協奏曲集 エマニュエル・パユ、トレヴァー・ピノック&カンマーアカデミー・ポツダム

バッハ、C.P.E.(1714-1788)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
2564627679
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


C.P.E.バッハ:フルート協奏曲集
エマニュエル・パユ、トレヴァー・ピノック&カンマーアカデミー・ポツダム


音楽の父J.S.バッハの次男として、父親からの薫陶を受けて音楽の道を歩んだC.P.E.バッハ(カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ)。プロイセン皇太子のチェンバリストとして24歳のころからつかえていたカール・フィリップは、皇太子がフリードリヒ二世として国王に即位した際に、国王に従ってベルリンへと移り住みました。民衆から「大王」と呼ばれ、慕われていたフリードリヒ二世は、自らが作曲家でもあり、フルートを演奏していたという経緯もあり、彼の臣下として仕えていたカール・フィリップ・エマヌエルの手によるフルート曲の約9割が、このベルリン時代に作られています。
 ベルリン時代に作られた「フルート協奏曲」の6曲から、1枚のアルバムに収まる3曲を選び、以前『ザ・フルート・キング〜フリードリヒ大王の無憂宮の音楽』の際に、ともに音楽史的視野によるアルバム作りを行った、トレヴァー・ピノックの指揮とチェンバロ、カンマーアカデミー・ポツダムと収録を行いました。パユの圧倒的な超絶技巧フルートによって、これらの作品の躍動感が伝わる見事な演奏です。(輸入元情報)


【収録情報】
C.P.E.バッハ:
● フルート協奏曲イ短調 Wq.166, H430
● フルート協奏曲ト長調 Wq.169, H445
● フルート協奏曲ニ短調 Wq.22, H425

 エマニュエル・パユ(フルート)
 カンマーアカデミー・ポツダム
 トレヴァー・ピノック(指揮、チェンバロ)

 録音時期:2014年3月
 録音場所:ドイツ、エッセン、ヴィラ・ヒューゲル
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
【カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ】
1714年3月8日、バッハが28歳の時にその最初の妻であるマリア・バルバラとの間にヴァイマールで誕生。セカンド・ネームのフィリップは、父バッハの友人であったゲオルク・フィリップ・テレマンが付けたものでした。
 父バッハがライプツィヒのトーマス教会のカントールとなった翌年、カール・フィリップ・エマヌエルは、トーマス教会の付属学校に入学し、やがてライプツィヒ大学に進学、その後、フランクフルトの大学に移って法学の学位を取得するものの、司法の道には進まず音楽の世界に戻ることを決意、父バッハと親交のあった作曲家レオポルト・ヴァイスの推薦もあってプロイセン皇太子フリードリヒのルピーン宮廷にチェンバロ奏者として迎えられ、その後、1740年に皇太子がフリードリヒ2世(フリードリヒ大王)として国王になると、ベルリンの宮廷楽団のメンバーに昇格、1746年には王室楽団員となり、以後、1768年まで同地で活躍、通算30年近い滞在から「ベルリンのバッハ」と呼ばれるようになります。
 その間、フリードリヒ大王が大変な音楽愛好家だったこともあり、コンサートが頻繁に開かれ、作品発表の機会にも恵まれたカール・フィリップ・エマヌエルは、交響曲や協奏曲、室内楽にチェンバロ曲、カンタータにマニフィカトなど多くのジャンルの作品を書き上げています。また、王室楽団員となった翌年の1747年には父バッハをフリードリヒ大王に引き合わせ、『音楽の捧げ物』作曲のきっかけを作ってもいました。
 しかしそのベルリンも七年戦争の影響で荒廃し、宮廷での音楽活動も以前のように活発なものではなくなってきたところに、恩師で名付け親のテレマンの死去によりハンブルク市の音楽監督が空席になったため、カール・フィリップ・エマヌエルは、その後任として当時のプロイセン最大の都市だった人口15万人ほどのベルリンから、半分ほどの人口のハンブルクへ移り住むことになります(ちなみに当時のロンドンは60万人、パリは70万人、江戸は100万人でした)。
 しかし自由都市のハンブルクでは、音楽家の活動も多岐に渡り、カール・フィリップ・エマヌエルは、教会のカントールや、コレギウム・ムジクムの指揮者、チェンバロ奏者として活躍する一方、楽譜の出版も積極的におこない、交響曲に協奏曲、室内楽曲、チェンバロ曲、オラトリオなどを作曲・出版し、ヨーロッパ中にその名を知られることとなります。結局、亡くなるまでの20年間をこの地で過ごしたカール・フィリップ・エマヌエルは、ハンブルクへの大きな功績から「ハンブルクのバッハ」とも呼ばれていました。
 その名声は父バッハを凌ぐもので、ハイドン、モーツァルトは自分の作品に、カール・フィリップ・エマヌエルの音楽を取り入れ、さらにベートーヴェンやクレメンティも賛辞を惜しみませんでした。没後の影響としては、メンデルスゾーンが大作『エリヤ』に多くの素材を使用していたほか、ブラームスがその音楽を高く評価していたのが目立ちます。
 カール・フィリップ・エマヌエルの音楽は、父バッハに続いて、名付け親テレマンの影響を強く受けるようになり、師の作曲様式を受け継いでギャラント様式(ロココ様式)や多感様式を追究、疾風怒濤様式や古典派音楽の基礎を築くことになります。(HMV)

収録曲   

  • 01. Flute Concerto in a Minor, WQ 166, H. 430: I. Allegro Assai
  • 02. Flute Concerto in a Minor, WQ 166, H. 430: II. Andante
  • 03. Flute Concerto in a Minor, WQ 166, H430: III. Allegro Assai
  • 04. Flute Concerto in G Major, WQ 169, H. 445: I. Allegro Di Molto
  • 05. Flute Concerto in G Major, WQ 169, H. 445: II. Largo
  • 06. Flute Concerto in G Major, WQ 169, H. 445: III. Presto
  • 07. Flute Concerto in D minor, WQ 22, H. 425: I. Allegro
  • 08. Flute Concerto in D minor, WQ 22, H. 425: II. Un Poco Andante
  • 09. Flute Concerto in D minor, WQ 22, H. 425: III. Allegro Di Molto

ユーザーレビュー

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これは名盤だと思います。パユのフルートは...

投稿日:2021/07/24 (土)

これは名盤だと思います。パユのフルートはとにかく上手い。聴いていてとても気持ちが良いです。ピノックも相変わらず爽やかできっとこの二人の相性が良いんでしょうね、極めて自然に音楽が進んでいきます。録音も輪郭がはっきりしていて優秀です。意外にも結構重厚な音なんですがそこも良いですね。

マルモ さん | 千葉県 | 不明

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カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(...

投稿日:2016/12/17 (土)

カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714〜1788)はかの大バッハの次男で、プロイセン国王フリードリヒ2世(大王)の宮廷に仕え宮廷楽団員、作曲家として活躍、「ベルリンのバッハ」の異名を取った。生前の名声はむしろ父親を上回っていたが、彼自身は「自分の成功は全て父の指導のおかげ」と謙虚な姿勢をとり続けた。後年大バッハは「音楽の父」として神格化されていくことになるが、その原点となった人物であるとされる。大バッハ晩年の名作『音楽の捧げもの』は、カール・フィリップ・エマヌエルが父を主君フリードリヒ大王に引き合わせたことによって生まれたものである。このアルバムに収録されている3曲のフルート協奏曲は元々はチェンバロ協奏曲として書かれた作品で、特に3曲目の協奏曲ニ短調Wq.22はブラームスが高く評価し自ら校訂を行った作品として知られている。 人気・実力ともに当代随一のフルートのヴィルトゥオーゾと言っていいエマニュエル・パユと、古楽器派の重鎮トレヴァー・ピノックとのコンビによる録音である。2014年3月30日、ドイツ・エッセン、ヴィラ・ヒューゲルでのセッション収録。パユのフルートはまさに緩急自在、急速楽章での痛快な疾走感、緩徐楽章での滑らかで優雅な情感、さすがとしか言いようがない。彼の卓越した超絶技巧を十二分に堪能できるアルバムである。カール・フィリップ・エマヌエルの作品は近年は古楽器で演奏されることが主流となっているが、パユはヘインズ社製のモダン・フルートを用いて華やかに演奏している。伴奏指揮とチェンバロを担当するピノックは近年はモダン楽器のオケを指揮することも多くなってきていて、今回指揮しているカンマーアカデミー・ポツダムも新興のモダン楽器の室内オケである。時代様式や奏法に十分に配慮しつつもこれみよがしなアクセントを付けたりせず音楽の自然な流れを尊重するアプローチは以前と同じである。音質良好。

金山寺味噌 さん | 愛知県 | 不明

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